Impella 2.5 device併用によるhigh-risk PCI

 Impella 2.5というLVAD併用によるhigh-risk症例PCIのヨーロッパでの多施設研究の結果が報告されています.

Supported High-Risk Percutaneous Coronary Intervention With the Impella 2.5 Device

Impella 2.5というデバイスは,
・経皮的手技で挿入可能
・駆動部分は体外にあるが,それ以外は心臓・大血管内にある
・先端部分は大動脈弁から左室に挿入される
・デバイス内部のプロペラのようなものが回転して左室から血液を吸引し,上行大動脈に駆出する
・最大駆出量は2.5L/min

というもので,PCPSのようにフルに左室機能を代行するものではないようです.ただ,従来のLVADより挿入が容易で,管理も容易,コストも安価ということでアメリカでは1200例以上の実績があるようです.65%がhigh-risk PCIにおいて使用されているようですが,OPCABでの使用例もあるようです.
 IABPとの違いはどの程度なのでしょうか?
 欧米では,このような経皮的なデバイスや治療がどんどん臨床で使用されていますが,日本で使用されるようになるのはいつのことでしょう?
 日本の医療システムの下では,「一番でなくちゃいけないんですか?」ということでしょうけど.

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師走の風景2

 いよいよ2009年も押し詰まって参りました.
 さて,昨日は年末恒例のベートーヴェンの第九の演奏会に行って参りました.海外の有名指揮者が振ることになっていたので,満員の盛況でした.二階の隅の席でしたが,舞台全体を良く見渡せます.
 珍しく少年少女合唱団も加わった編成で演奏が始まりました.楽章が進むにつれ,何か違和感を感じるようになりました.ん?あの人は何?舞台の真ん中当たりにいるおじさんが,ひとりだけうつむいて楽器を手にしていません.第3楽章あたりではこっくりこっくりと居眠りしているではありませんか!だいじょうぶかしらんと不安に思ってみていると,最後の楽章で,懐から何やら取り出して準備を始めました.そうです,彼はピッコロ奏者で最後の楽章しか出番がないのでした.でも,出番がくると見事な演奏を聴かせてくれました.
 すばらしい名演が終わると,彼は隣のフルート奏者となにやら会話を交わしていました.以下想像.
 「いやあ,ほんとに寝てるからひやひやしたよ」
 「はは,ついつかれがでちゃったよ」(この日が4回目の第九の演奏)
 「でも,最後の高いところはよく響いてたよ」
 「いやあ,指揮者がにらんでたから必死だったよ」
てな感じでしょうか.

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師走の風景

 師走に入り,寒い日々が続いていますね.北国のみなさんは大雪で大変です.こちらは,雪こそ降りませんが,気温は3度くらいでとても寒いです.
 師走は皆忙しいようで,今日はびっくりする光景を目にしました.朝,ICU当番のため車で病院に向かっていると,向こうから来るトラックがふらふらしています.近づいてきて運転手が見えると,なんと両手でどんぶりを抱えてうどんを食べながら運転していました.
 以前,信号で止まった隣の車の運転手が,血走った眼でシンナーの入っているらしいビニール袋を口に当てて深呼吸しているのを見たときも驚きましたが,うどんを食べながら運転している人を見たのも初めてですね.
 食事しているひまもないのかもしれませんが,それにしてもなぜうどんなの?どうやって運転してたの?
 巷にはいろいろな人がおります.皆さまもお気を付けください.

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2009 第6回JB-POT合格発表

 今年のJB-POTの合否が発表されています.
合格された永竜澪紗恭さんの手記がsanuki先生のサイトに寄せられています.

msanuki.net

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第11回 経食道心エコー講習会要項発表

来年3月の経食道エコー講習会の申し込みが始まっています.

日時
2010年3月6日(土曜日)、7日(日曜日)
定員
400名(予定)
会場
学術総合センター 一橋記念講堂

申込期間は,
日本心臓血管麻酔学会会員 12月7日(月)正午~1月22日(金)正午
             非会員 12月21日(月)正午~1月22日(金)正午

第11回経食道心エコー講習会(東京)要項

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手術着で通勤!アメリカの病院ではScrubが日常着

と題する記事が日経メディカルオンラインに載っていました.

日経メディカルオンライン

Dr_in_scrub

(この写真は記事とは無関係です)

 オペ着を着たまま,通勤する病院職員の衝撃的な写真も.東部の超有名病院では普通の風景だそうですが,びっくりですね.コメントによると,全米でそうなのではなく,場所によるようです.
 日本でもオペ着の着用エリアは,病院によって手術室・ICUのみと狭いところもあれば、院内はO.K. というところもあるでしょうが,さすがに通勤に着用とはありえないですよね?

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TEE関連文献 Nov 2009

TEE関連文献 2009年11月分です.
コメントに記載してあります.

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諏訪先生のTEEに対するお考え

 1990年代初めに「モニターワールド」という麻酔関連の電子媒体で発行されていた雑誌がありました.モニター関連の文献抄録や,Journal of Anesthesia誌の記事のテキスト部分,麻酔科学会や麻酔・集中治療テクノロジー学会で発表されたソフトウェアなどがその内容でした.フロッピーディスク(!)やCD-ROMで配布され、2003年からはWeb上で読めるようになっていましたが,しばらくして休刊状態になっていました.関係の皆さんの努力で2008年から復活したようです.
 その中で,麻酔科の偉大な論客である諏訪邦夫先生がTEEについての論文を紹介して,意見を述べていらっしゃいます.1993,4年頃でしょうか,そろそろmultiplane probeが出始めた時代ですね.一部引用させていただくと(以下引用),

 今後の課題としては,
1)パターン認識にとどまらず,さしたるトレーニングなしに有用な情報が得られて,活用できる方策
2)価格.特にソフトウェアつきの価格.それは1)の問題とも関係してくるという2点に絞られると思う.
本シリーズに取り上げたものとしては,ルーチンモニタ−としての使用はむしろ少ない.テーマを明確にした研究ないし臨床研究的なものがほとんどである.麻酔のモニタ−に関するマーフィの法則にこういうのがある.
・どんなに使いにくいモニタ−も,推薦する人が必ずいる.
・使えそうもないモニタ−ほど,学会発表が多い.
・論文を書いた人は,そのモニタ−装置を使わない.
TEEがこの範疇に入らないように望みたい.
(引用終わり)

 15年が経過し,現在のTEE状況はどうなっているのでしょうか?

・心臓大血管手術のモニターとしては定着している. 
・”さしたるトレーニングなしに有用な情報が得られて,活用できる”ようには,残念ながらなっていなくて,そのかわり多くの人が熱心に勉強してJB-POTやPTEeXAMなどの資格を取得するようになった.
・最近,3D TEEが誰でもトレーニングなしに診断に有用だという人もいるが,2D TEEの知識・経験がなくてよいとはとても思えない.
・価格は下がってはいるが,まだ気軽に購入できるとはいえない.
・麻酔のモニターに関するマーフィの法則には当てはまっていないようですね.

というところでしょうか.さて,諏訪先生は現在の状況にどのような感想をもたれるでしょうか?

モニターワールド経食道心エコー (TEE:transoesophageal echocardiography) 解説

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ちあきなおみ

 若い方は知らない方がほとんどでしょう(最近,チェリッシュを知らないと言われ,へこんでいる私).
 ガキだった私は,化粧の濃い歌のうまいおばさんだと思っていました.「喝采」はちょっといい歌だと思ってもいました.でも,私にとっては「ちあきなおみ」はそれぐらいの存在で,忘れ去っていた歌手でした.
 でも,昨日のNKK BS2で再放送された「歌伝説ちあきなおみ再び]を観て,驚かされました.そこで紹介されていたのは,まさしく一流の歌手,一流のエンターテイナーでありました.
 この人は,自分の持ち歌のレパートリーも,民謡,演歌,ムード歌謡まで幅広くカバーしていますが,すごいのは,他の人の歌を歌ってもオリジナル以上の作品にしてしまうところです.そしてその範囲は、シャンソン,ジャズ,フォークソング,戦前の歌謡曲,ファド,演劇にまで踏み込んでいます.
 この人のディナーショーを観てみたいというのが今の私の願いですが、残念ながら1992年の夫との死別以来,その歌声を聞くことはありません.
 しかし,根強いファンは多数いらっしゃるようで,CMなどで歌声を聞く機会は多いですね.NHKでの特集番組はもう6回も再放送されているそうです.また来週,11月21日は『BSまるごと大全集 ちあきなおみ』が2時間の生放送を予定しているそうです.興味がわいた人は是非ご覧ください!

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Disposable TEE Probe!

  A&A誌の表紙に張り付けられた広告で皆さん目にしたことと思います.ImaCorという会社が,ディスポのTEE probe "ClariTEE pro"を開発しています.左室のvolume評価と,壁運動評価に特化したもののようです.手術中及び,ICUでの使用を想定しています.


ImaCor

 ・太さは,小児用のprobeくらい?
 ・Zuraという専用のシステムに接続して使用します.
 ・一度きりの使用(72時間まで)で,洗浄はできません.
 ・Monoplane view (0°) のみ,少なくとも前屈はできそう.
 ・経鼻挿入はできません(できるけどやっちゃだめ?)
 ・小児では使用できません(できるけどやっちゃだめ?)
 ・Zura systemでは,probeを取り外して何個でもprobeを使用できます.
 ・画像は保存できます.
 ・Color flow Dopplerは将来できるようにする予定
 ・心内膜のtrace tool機能がありますが,今のところ手動で設定する必要があります.
 ・今のところTEE以外のprobeはないようです.
 ・画像はDICOM compatibleです.

ASA, ASCCA, ACCP, SCCM, STS/AATSなどでお披露目されているようです.
はたして,価格はいかほどなのでしょうか?

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«大規模研究で周術期β遮断薬の効果を確認