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2009年5月

L waveについて

最近気になっているものシリーズ

時々文献で目にするこの言葉,"L wave".
"Triphasic mitral inflow", "Middiastolic flow"などとも呼ばれているらしい.

L_wave

・拡張中期に見られる,経僧帽弁左室流入波形のひとつ
・M-mode, Doppler, tissue Dopplerで認められる
・L-waveの名称の由来は、肺静脈波形の収縮期血流波,拡張期血流波がそれぞれ,J-wave, K-waveと呼ばれ,それに続く波ということで,L-waveとなった.
・Computer modelによると,左房の充満圧が上昇していなくても,病的に減少した左室の能動的拡張能が左室の増加したstiffnessとともに拡張期の左房-左室圧較差の振動を起こす.これが,L-waveとなって拡張停止中に左房から左室への血流として感知される.

ということです.

特徴をまとめると,

1. L-waveはかなり見落とされている所見
2. L-waveは健常人が徐脈傾向のときも見られる
3. 病的なL-waveは能動的拡張が遅延し、左室のstiffnessが増加した患者で見られる.エコーラボではしばしば,臨床的な心不全や収縮機能正常な左室肥大,左室収縮機能不全患者で見られる.
4. 病的なL-waveは左室前負荷の上昇 (pseudonormalization) を示唆する.
5. 病的なL-waveは将来の心不全による入院を予測する点で価値がある.

The Mitral L-Wave: A Relatively Common but Ignored Useful Finding


ASEの
Recommendations for the evaluation of left ventricular diastolic function by echocardiography (2009)
にも以下のような記載があります.

「Middiastolic flowは認識すべき重要なシグナルである.低速度のものは正常人でも見られるが,≧20cm/sの速度のものは,しばしば重度の左室拡張の遅延や左室充満圧の上昇を意味する」
と記載されております.

うーん,JB-POTにも出るかも(てきとーなひとりごとですから,念のため).

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麻酔科医がデータ捏造

 今月号のAnesthesia and Analgesia誌が届き,Editorialに目を通していると,これは何?と思うようなタイトルが....

Steven L. Shafer
Tattered Threads
Anesth Analg 2009 108: 1361-1363.
Paul F. White, Henrik Kehlet, and Spencer Liu
Perioperative Analgesia: What Do We Still Know?
Anesth Analg 2009 108: 1364-1367.
Anesthesiology May 2009 - Volume 110 - Issue 5 - pp 955-956 Data Fabrication and Article Retraction: How Not to Get Lost in the Woods Eisenach, James C. M.D.

 よくよく中身を読んでみると,有名麻酔研究者による周術期の疼痛管理に関する多数の論文が,ほとんど捏造されたデータに基づくものだったというものでした.とくにA & A誌は発表論文が多く,削除に追われているとのこと.
 この研究者の論文は,他の研究やテキストにも多く引用されており、周術期の疼痛管理に関する[定説」を,作り直さなければならないほどの影響があるとたくさんの研究者が嘆いているようです. 
 麻酔関係のブログでも話題にならず、日本の一般メディアでは大きく扱われていなかったようですが、アメリカでは一般紙でも大きく取り上げられたようです.

New York Times Mar. 10, 2009

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TEE関連文献 Apr. 2009

TEE関連文献 2009年4月分です.
コメントに記載してあります.

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