あの”スカイマーク”に乗って麻酔科学会へ行ってきた
あの”スカイマーク”といっても、ピンと来ない人もいらっしゃるかもしれません.スカイマークはわりと新しい格安航空会社ですが,最近こんな文書を機内に置いて話題になっているのですね.
どうでしょう?皆さん,どのように受け取られましたか?わたしはこれまでの航空会社になかった挑戦的な文書だと思いました.ここまで書いておいて,実際のところはどのように対応がなされているのか,興味がわきました.
わたしの航空機利用頻度は年に数回程度で,乗るたびに空港の設備が変わっているのに驚きます.バーコードによるチェックインには慣れていましたが,今回はチェックインの機械で何度かざしても認識してくれません.そこで,近くに立っていたスカイマークの地上職員に訊いてみました.彼女は機械に疎いお客を哀れんで,笑顔を浮かべながら最初から順序を踏んで機械の操作を説明してくれました.その結果,以前のバーコードの読み取りは下から光を当てていたのが,この機械は上からになっていたことがわかりました.初心者には説明なしにはちょっとわかりにくく,不親切ですね(因みに,保安検査所と飛行機乗り込み時の機器は下からの読み取りでした).ところで,地上職員の対応はこれまでの経験と全く変わらず,問題のないものでした.乗り込み時の対応も身なりが紺のポロシャツでカジュアルになっているくらいで,とくに変わりありません.
機内の CA の服装もやはり紺のポロシャツで下は自由なようでした.オレンジのポロシャツを着た人もいましたが,これは何か意味があるのでしょうか?ヘアスタイルも髪をまとめないで自然でした.お化粧もひとそれぞれ,普通の若いお嬢さんという風情ですね.
荷物の収納を手伝うことはないようですが,棚の整理は行って後から来た客の荷物の収納場所を確保し,空いている場所を案内する等していました.おじさんが一人,上着を棚に入れるよう頼んでいましたが,自分でするよう言われたようでした.しかし,このおじさんは声をかける際,ちゃっかりお尻をさわっていたので冷たくされた可能性があります.
隣の席の若い女性はシートベルトをしっかり締めること,ねじれを直すことを指導されていましたが,素直に従っていました.CA の口調は普通に丁寧ですが,確固としたものがあり,いいかげんは許しまへんでという威圧感を伴っていたような気がします.
棚がきちんと閉まっていることと,シートベルトの確認は何度も行なわれ,救命道具の説明も丁寧にしていました.私たちは保安要員であるという使命感を感じました.
飲み物の販売も行なっていました.満面の笑みを浮かべるわけではなく,時に微笑んでいるだけですが,これが普通ですね.そもそもこのサービスは必要だろうか?非常用のものを販売するようにして,保安検査所以降で購入したものを持ち込み可能にすればよいのではと思うが.
帰りの便では遠くで子供が激しく泣いていましたが,どのように対応されたかは不明です.途中から静かになりました.
残念ながら苦情を言っている客もいませんでした.
面白かったのは,通常飛行機が駐機場に着いたとたんに客は荷物を降ろし始めるものですが,前に座っている CA がじっと機内を凝視していて,だれもベルト着用サインが消えるまで動かなかったことです.やはり,これまでにはない緊張感があったといえましょう.
飛行機から降りるときも最敬礼はしてくれませんが,軽く会釈してありがとうございましたと言ってくれました.
往復を利用しての感想は,少なくとも接客に関しては“全く問題はない”ということです.CA の人たちの待遇がいかばかりのものかはわかりませんが,彼らの言葉遣いや接客態度は”普通に”丁寧で,不快感を感じるものではありませんでした.乗務員間の私語もどのようなものを指すのか不明ですが,職務以外の話題で盛り上がっているような場面もありませんでした.
高い航空運賃が運行の安全に使われて欲しいとは思いますが,これ以上 CA を磨き上げることに使われる必要はないように感じました.もちろん,スカイマークの安全管理が十分かとか,職員が危機の時どのように対処できるかというのは別の話ですし,他社を数多く利用している方はまた別の感想があるかもしれません.
あの文書は一部のクレーマー向きのものなのでしょうが,読んだ人には結構影響を及ぼしていると感じました.
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