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2013年1月

日が長くなってきました

今週は外科の先生がインフルエンザになったり,学会が重なったりして手術が少なめでのんびりしてます.
ICUには季節柄,内科の患者さんがそれなりに入ってきていますが.

だんだん日も長くなってきて,17時過ぎても明るくなりましたね.空はきーんと冷えてる感じです.

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僧帽弁手術における real-time 3D TEEの進歩

Real-Time Three-Dimensional Transesophageal Echocardiography: Improvements in Intraoperative Mitral Valve Imaging
Hien MD et al.
A & A February 2013 vol. 116 no. 2 287-295

僧帽弁手術におけるリアルタイム3D TEEは,2D TEEに比べ,A2, P1, P2の弁逸脱,A2, P2の腱索断裂,及びcleftの評価に優れていた.


少なくとも,3Dビデオを見るだけでも外科医にとっては大変わかりやすいはず.
Off-lineの細かい解析を麻酔導入後のTEEで行なうのは,なかなかマンパワーの問題があって難しい.うちでは,TEEの隣にQ-Labを入れたパソコンを置いてあって,検査技師さんが操作できるようにしてあるが,現在のところその余裕はない.

手術日前のTEE検査でデータ解析を終えて,術前カンファレンスで議論できれば理想的だけれど,残念ながら術前のTEE検査はしっかりしたデータが記録されていない状況.

島根大学の豊田先生は,レクチャーで麻酔導入後のTEEデータを手術室で15分で解析して外科医に提示していると言っていたけれど,すごいなー.

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A&A誌 今月のEcho Rounds 2013 Feb


    • Maya Jalbout Hastie
      ,
    • Jennifer Souh,
    • Albert Ju,
    • and Jack S. Shanewise
    • Echo Rounds: Undiagnosed Severe Pulmonic Regurgitation in a Carcinoid Patient for Tricuspid Valve Replacement and Patent Foramen Ovale Closure
      Anesth Analg February 2013 116:300-302; published ahead of print January 9, 2013, doi:10.1213/ANE.0b013e3182753538


    • Manoj H. Iyer
      ,
    • Milo Engoren,
    • and Matthew W. Martin
    • Echo Rounds: Transesophageal Echocardiography: Identification and Management of a Misplaced Pedicle Screw in the Descending Thoracic Aorta After Posterior Spinal Fusion
      Anesth Analg February 2013 116:303-306; published ahead of print January 9, 2013, doi:10.1213/ANE.0b013e318275341d

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検診センター雑感

手術の都合で,3回も日にちを変更していた健康診断(いわゆる人間ドックですね)にやっと行くことになった.

2回も行けなかったので,今年はやめようと思っていたら総務から絶対に受けろ!といわれてしまった.受けない人がいると,誰かに怒られる人がいるらしい.

今年は,昨年まで行っていた検診センターとは異なる施設が指定されていた.本部の病院の隣の小さなビルの中にあるこじんまりとした施設だ.

応対も丁寧で,確認もしっかりしていてよかったのだが,いくつか段取り悪いなーと感じたことがあった.

1. 自宅で採取した尿と便の検体を受付した後も,検査をふたつみっつやるまで持って移動させられた→受付で引き取ってほしいね.

2. 胃X線造影検査が最初の方に行われた→あれを早めにやられると後の検査が辛い.血圧も上がってしまうよ.気持ち悪いし.ぜひ最後にやってほしい.

3. バリウムを飲むときに上を向いて飲めと言われ,もっともっとと上を向いて飲むうち,誤嚥してむせてしまったぞ→念のためと30分後によけいに胸部X-pを撮られてしまった.あとで診察のとき,カルテをみると表紙に赤い「誤嚥」のはんこが押してあったぞ.はんこ作るくらい頻度が高いのか!?壁に貼ってある説明のポスターには,「誤嚥しないように少しうつむき気味に飲むといい」と書いてあるではないか!年寄りはもっとむせるぞ.

4. 造影検査とエコー検査に時間がかかった→丁寧にやっているのかもしれないが,以前の施設と比べると2倍以上だった.造影検査はリズム感が大事で,前の施設ではダンスを踊るようにテンポよく誘導されたな.エコーは息を吸ったり吐いたりが大変だが,吐かないうちに吸えと言われたり大変.しかし,これは内臓脂肪のせいで見にくかったのかもしれない.

などなど書いたが,患者さんの立場になるといろいろ医療現場の不合理な点が見えるということだろう.自分たちのやっていることも見直してみなければと毎年思う.

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TEE of the Month by OpenAnesthesia: Tricuspid Regurgitation

IARSによるpodcast, OpenAnesthesiaのshort TEE lecture: TEE of the Month.

2013年2月は,Tricuspid Regurgitation.

TEE of the Month 2013 Feb

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Advanced PTEeXAM申し込み締め切り迫る

NBE (National Board of Echocardiography)の周術期TEE資格試験,Advanced PTEeXAMの申し込み期限が迫っています.

2013年 2月1日です.
試験日時は,2013年7月8日
詳しくは,NBEサイト
英語が得意な方は挑戦してください!

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ICUから雪景色を眺める

 爆弾低気圧のおかげで久しぶりの大雪です.今日はICU当番でまだ雨が降っているうちに車で病院まで来ましたが,どうやら車はおろか電車で帰るのも怪しくなってきました.

 さっさと観念して,溜まっていたTEEビデオの整理をすることにしました.ビデオの整理と言っても,もうビデオテープではなくデジタル化されたファイルを編集ソフトで講習会向けに編集したり,YouTubeにアップロードしたりという作業ですが.

 雪国の人にはまた,大騒ぎを笑われていると思いますが,こちらでは雪は非日常で新鮮なんですよね.幸い,ICUも落ち着いているので当直室の窓から雪景色を眺めながらの作業です.

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TEE関連文献 Dec. 2012

TEE関連文献 2012 年 12月分です.

コメントに記載してあります.

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TEE of the Month Jan 2013: Tricuspid stenosis

A&A の podcast である OpenAnesthesia の TEE case-based lecture.

三尖弁狭窄症について

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第17回TEE講習会;申し込みは済みましたか?

第17回 経食道心エコー講習会(東京)
テーマ:周術期の心エコーをくまなく理解する
日時
2013年3月9日(土曜日)、10日(日曜日)
※9日(土) 9:30~19:00
※10日(日) 8:30~15:50
会場
ガーデンシティ品川(http://gc-shinagawa.net/access.shtml)
〒108-0074
東京都港区高輪3-13-3(SHINAGAWA GOOS1F)
定員
500名
申込み開始日
2012年11月28日(JSCVA会員)
2012年12月12日(非会員)
費用
30,000 円(JSCVA会員)、40,000 円(非会員)
詳しくは,JB-POTサイト

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新しい年を迎えて

 昨年はどんなに注意していてもトラブルは起こるということを痛感した年だった.

 プロとして不注意の責任は負わなければいけないが,いくら注意していてもトラブルは思わぬ方向から突然やってくる.
 術前にいろいろなリスクについて話しても,全ての可能性を説明し尽くせることはないし,全てを想像できるわけでもない.そもそもそうした説明も激しい感情の前では吹き飛んでしまう.
 密室の手術室の中でわれわれが精一杯仕事をしていることを証明するには,言葉ではなく家族の見ている前での医療行為で時間をかけて納得してもらうしかないのだ.
 これまで,手術の前の説明では一通りのリスクの説明はするが,なるべく患者さんの不安を取り除くように,励ますように心掛けてきた.これからもそうしたい.しかしそれでよいのだろうかという思いも少し頭に浮かぶようになった.
 年を取ったということか?

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