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検診センター雑感

手術の都合で,3回も日にちを変更していた健康診断(いわゆる人間ドックですね)にやっと行くことになった.

2回も行けなかったので,今年はやめようと思っていたら総務から絶対に受けろ!といわれてしまった.受けない人がいると,誰かに怒られる人がいるらしい.

今年は,昨年まで行っていた検診センターとは異なる施設が指定されていた.本部の病院の隣の小さなビルの中にあるこじんまりとした施設だ.

応対も丁寧で,確認もしっかりしていてよかったのだが,いくつか段取り悪いなーと感じたことがあった.

1. 自宅で採取した尿と便の検体を受付した後も,検査をふたつみっつやるまで持って移動させられた→受付で引き取ってほしいね.

2. 胃X線造影検査が最初の方に行われた→あれを早めにやられると後の検査が辛い.血圧も上がってしまうよ.気持ち悪いし.ぜひ最後にやってほしい.

3. バリウムを飲むときに上を向いて飲めと言われ,もっともっとと上を向いて飲むうち,誤嚥してむせてしまったぞ→念のためと30分後によけいに胸部X-pを撮られてしまった.あとで診察のとき,カルテをみると表紙に赤い「誤嚥」のはんこが押してあったぞ.はんこ作るくらい頻度が高いのか!?壁に貼ってある説明のポスターには,「誤嚥しないように少しうつむき気味に飲むといい」と書いてあるではないか!年寄りはもっとむせるぞ.

4. 造影検査とエコー検査に時間がかかった→丁寧にやっているのかもしれないが,以前の施設と比べると2倍以上だった.造影検査はリズム感が大事で,前の施設ではダンスを踊るようにテンポよく誘導されたな.エコーは息を吸ったり吐いたりが大変だが,吐かないうちに吸えと言われたり大変.しかし,これは内臓脂肪のせいで見にくかったのかもしれない.

などなど書いたが,患者さんの立場になるといろいろ医療現場の不合理な点が見えるということだろう.自分たちのやっていることも見直してみなければと毎年思う.

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コメント

病院は癒される場所のはずなんだが,色々無意味に制限されることが多いし,さっぱり楽しくないところになっているなあ.保険は最低限の医療は保障しているんだから我慢しなさいって感じ.
そういう普通の感覚を忘れてしまいがちですね.
もしかして,そういうことを忘れさせないように医者を他施設に検診受けに行かせてるのか!?
だとすれば,すごいことですが...

投稿: 管理人 | 2013年1月28日 (月) 19時27分

 検診お疲れ様でした。誤嚥マークに驚いている先生を想像して笑ってしましました。
 患者側にたつといろんなことが見えてきますよね。付添いの簡易ベッドのひどさや、受付の人の冷たい対応、早口の説明、などなど。何度も「皆さんの声」に投書しそうになりました。
 そんな経験を日々の診療でいかせたらいいなと感じます。
 

投稿: rose | 2013年1月28日 (月) 16時11分

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